2025.1.11~13 冬山合宿 in 八ヶ岳
総勢12名(全員会員)
CL)I田、SL)T岡、記録)W邊、T本、I藤
会計)K地、E藤
(概要)
1/11
・現地集合/現地解散のW田を除く11名は車4台に分乗し、赤岳山荘に駐車後、徒歩で赤岳鉱泉(テント場)に移動。天気は上々。各自、小屋やテントでまったりとした時間を過ごし、翌日の山行に備えて20:00前には就寝。
1/12
・夜明け前に、3グループ(①一般登山G / ②バリエーションG / ③アイスクライミングG)それぞれの行程を開始。天気は曇り。各グループ、当初の計画を概ね達成したが(詳細後述)、バリエーションGのT本が軽度の凍傷になり、W邊と共にその日の内に下山。
1/13
・活動予定が無いこの日は、ゆっくりと起床してテントを撤収した後に、赤岳山荘に早々と帰還。午前中には「もみの湯」に入湯出来た(そこで解散)。一方、T本は1/12に諏訪市内で入院し専門的な治療を受けた後に、この日、W邊と共に自宅に帰還。
h.n記
(1/12の詳細)
①一般登山G(L: N瀬)
6:00赤岳鉱泉を出発。行者小屋まではなだらかな道、軽快に進む。徐々に空も明るくなってきて、木に積もっている雪がきれい。行者小屋でトイレ休憩をとり、地蔵尾根へ進む。一気に急登となりとてもとてもつらい! N瀬リーダーの背中を必死に追いながら、後ろのE藤さんの色っぽいはぁはぁに励まされ、とにかく進みます。途中振り返るときれいな山々、うっとりしたところで前を見るとまた急登…。そして梯子が!ドキドキしながら一歩一歩慎重に進む。かわいいお地蔵様にも励まされ、やっと稜線へ!きれいな雲海が広がっている…! 風はそこまで強くなく、ほっとした。地蔵の頭で小休憩をとり、赤岳山頂を目指す。最後の登りも急でしんどい…風ちょっと強い…サングラスが曇る…鼻水が止まらない。ぐずぐずになりながら9:20無事登頂。お天気はまずまずで、景色はとってもきれい~! 頑張った甲斐がありました! みんなで旗を持って記念撮影。下山は文三郎尾根を進む。鎖場、岩がたくさんでとっても楽しい。個人的には岩いっぱいでつかまる場所も多く降りやすいと感じ、地蔵尾根の梯子を下る方が怖そう…と思った。辛かったのは登ってくる方々とのすれ違いが多く、待っている間に手足の先が冷えてしまうこと。時折指抜きや足の指を動かす、ピッケルを持ち替えたりしながら耐えた。難所を越えると、あとはザクザクと気持ちいい下りで一気に行者小屋へ。休憩をしていたら雪がちらつき始めたが、とっても穏やか。12:00前には赤岳鉱泉に到着し、ほぼ計画通り!他グループを待ちながら一足先に宴会を開始。暖かい小屋でビールにラーメン、最高でした。初めての厳冬期の赤岳、雪山経験も浅くとても心配でしたが、N瀬リーダーをはじめE藤さん、O石君のおかげで無事登頂できました! ありがとうございました!



n.w記
②バリエーションG(L: K嶋)
午前5時20分、早朝に美濃戸から上がってきたW田さんと合流し、赤岳鉱泉発。20分程で分岐に到着。そこから一般道を外れて石尊稜へと進む。雪の斜面をトラバースしながら登っていき、7時下部岸壁着。先行パーティーは一組。ダブルロープで3人のうち一人目が登り始めるところ。ここで30分以上寒さに耐えながら待機。そうこうしているうちに後続が続々と到着し、気づけば15名程度の長蛇の列。早めに来ておいて良かった。
順番が来て、まずはT岡さん・W田さんペアが登る(リードT岡さん)。続いてK嶋さん・T本ペア(リードK嶋さん)。下部岸壁はペツルのハンガーが随所に整備されているが手が悪い。アルヌンでロープをかけていきながら、40mくらいで中間支点へ。支点は立木にとる。私も慣れないアイゼンピッケルを使った登攀に苦戦しつつも、無事に支点へ。
この後は雪稜歩き。最初は20mほどスタカットで登ったが、ロープを繋ぐような危険箇所もなさそうなので、その後はロープを外して上部岸壁へと歩いていく。途中大同心が良く見えた。
午前10時20分上部岸壁着。先程までの晴れから一転、雪がちらつき風も吹き寒さが増す。小休止を入れて登攀再開。リードは先行ペアT岡さん、後行ペアT本。10mほどのところで残置があるが、ここではピッチを切らず(先行ペアはここでピッチを切る)、さらに20mくらい先に行ったリッジ上の岩にスリングをかけて支点を作った。リッジ歩きがなかなかスリリングなピッチだった。最後はここから15mほど上がり終了点へ。その後はロープを外してながらかな雪稜を登る。
午後12時20分、無事に一般道に合流。生憎の天候だが、ひとまず安堵。この後は足元に注意しながら地蔵尾根を下山。行者小屋で南沢経由で美濃戸に降りるW田さんと分かれ、14時30分赤岳鉱泉着。
初の冬期バリエーションということで、アイゼンピッケルを使った登攀に苦慮したが、楽しかった。また挑戦してみたい。



h.t記
③アイスクライミングG(L: I田)
7時発、4人で赤岳鉱泉から裏同心ルンゼへ向かった。
入り口から雪が多かったが、トレースはしっかりとありラッセルは不要だった。先行に感謝
F1に着くもほとんどが雪に埋もれ、上部3mくらいのクライミング。
I田リーダーに頼んでI藤がリードで登る。上部の立木を支点に、ロープピストンで3人をビレイした。
続くF2が最大の3段滝であるはずだが、下部の滑状部分は雪の下。こちらも上部の5mほどをクライミングした。確保支点はF3にスクリューで構築。
F2の後すぐにF3、こちらはまあまあ斜度があった。F3は落ち口の付近にある岩で確保支点を構築した。
F4は階段状であまり苦戦せず、雪で埋まったナメを詰めてF5へ。
F5が最後の滝となる。左側は水が出ているとのことで右側をリードし、登り切ったのちに右手にあるガリーで支点構築。
メンバーが到着し、大同心基部へとルンゼを詰める。
岩壁の基部をトラバースして大同心稜を下山する。
雪が深く急峻で険しい稜線だった。
全体的に埋もれがちな裏同心ルンゼだったが、初心者リードにはちょうど良かった。
リードを任せてくれたリーダーのI田さん、メンバーのN崎さんとK地さん、ありがとうございました。



m.i記
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