2024.8.3 〜6 剱岳チンネ左稜線
更新日:8月18日
参加者
T.K/T.I
8/3(ほぼ晴れ)
【室堂→剱沢キャンプ場】
・扇沢手前の無料駐車場はまだ空きがあった。係員が誘導してくれる。
・雷鳥沢から別山乗越までは新室堂乗越経由で登る。雷鳥坂経由と時間ほぼ同じで、景色は新室堂乗越経由が良い。チングルマの群落多数。
・晴れて日差しが強烈。風が無く灼熱地獄。
8/4(ほぼ晴れ)
【剱沢キャンプ場→剱岳→池ノ谷乗越】
・ゆっくり起床し剱岳に向かう。今日も暑い。
・登る人はほとんどいない。みんな早く出発したようだ。一服剱付近から下山者と会い始める。
・頂上は多くの人がいたが、写真を撮る余裕(スペース)は問題無し。
・北方稜線に向かうがルーファイが難しい。
・池ノ谷乗越から池ノ谷ガリーを下りビバーク地を捜すが適地無く、池ノ谷乗越に戻り、長次郎谷へ少し降りたところに良いビバーク地あり。近くに雪渓もあるため水の補充もできた(雫から1リットルの水採取、2-3時間かかった)。
8/5(ほぼ晴れ)
【池ノ谷乗越→チンネの頭→池ノ谷乗越→長次郎谷出合→剱沢キャンプ場】
・不要荷物をデポして出発。
・池ノ谷ガリーを下る。 三ノ窓には抜群のビバーク地点が複数ある。三ノ窓雪渓を下るがアイゼン、ピッケル必要。
・チンネの取り付き点が分からず右往左往。
・クライミングシューズに履き替え登坂準備。リードは全てT.K。
・ここの岩は花崗岩でフリクションが抜群に良い。小さなホールドやステップがあり良くきく。ただし傾斜が強く、高度感があり登るのに勇気がいる。クラック、リッジ、ヘースを登っていく。T.Kはランナウト気味に登る。
・ルート上にぺツルなどの支点は無い。残置ハーケンは多い。
・徐々に高度感が増してくる。このチンネ左稜線はグレード的にはⅢ級程度、核心部がⅤ級、おおむね北岳バットレスの4尾根と同じかと思うが、4尾根より壁が立っている。
・隣の「クレオパトラニードル」の岩峰が鋭い。
・核心部のT5小ハング「鼻」が目の前に現れる。T.Kに続き登る。ここには残置ピトンが多い。また、ハング部分にはお助けスリングが下がっている。遠慮なく使わせてもらう。
・その後のリッジは傾斜は強いが難しくは無い。
・ピナクルが現れる。T.Kは登れるか不安と言っていたが、越えていく。
・その後はナイフリッジの連続。両側がすっぱり切れ落ちている高度差300mを這うように、または、トラバース気味に通過したが、精神的に良くない。
・そしてようやくチンネの頭がみえてくる。T.Kはチンネの頭に立つ。私にはとてもできない。
・全部で何ピッチあったか分からないが、トポ通りのピッチの切り方では無かった。
・他のパーティはいなく我々のみでチンネ独占した。
・靴を履き替え懸垂開始。4回の懸垂で池ノ谷ガリーの途中に降り立つ。
・池ノ谷乗越にもどり、デポした荷物を回収し、長次郎谷右俣を下る。
・当初は剱岳経由でもどる予定だったが、北方稜線に時間かかりそうだったので、長次郎谷を下ることに変更。
・右俣から長次郎谷に出た所で雪渓上を歩く。T.Kはチェーンスパイク、私はアイゼン。お互い交換し、片足チェーンスパイク、片足アイゼンで降りる。まあまあ行ける。
・熊の岩を越えた先で雪渓が崩壊していた。
・雪渓はまた現れるが、シュルンドが大きく口を空けていて、雪渓上には移れそうにない。
・剱沢の雪渓に合流する数100m手前で、シュルンドが狭い所があり、ピッケルのピックを雪渓に刺し、シュルンドを乗り越える。
・剱沢に入り雪渓を越え、右岸に移る。明るいうちに剱沢の一般道に出れたことに安堵する。
・しかし、剱沢の雪渓もすぐ先が崩壊しており、右岸の一般登山道も高巻きになっている。ピンクリボンやロープでルートがあるが、そのマークもとぎれとぎれで、道も非常に悪い。ヘッドランプを付けルートを捜しながら悪路を進む。
・平蔵谷出合付近を越えてからは道も安定してきた。
・剱沢小屋まで来てキャンプ場に向かうが、少しの登りなのにものすごく長く感じられた。
・野営管理所の前で休憩後テントに戻る。疲労の多い一日だった。
8/6(ほぼ晴れ)
【剱沢キャンプ場→室堂】
・テント撤収。別山乗越からは、また新室堂乗越経由で雷鳥沢へ下る。
・雷鳥沢から室堂への登りがきつい。
・室堂~扇沢間は平日だからかスムーズに移動できた。
・大町温泉郷 湯けむり屋敷 薬師の湯で入浴。JAF、モンベル割り引きの表示あったが今は適用していないとの事。
・平日なので高速道路空いていると思ったが、中央道 談合坂SA付近の事故で渋滞。首都高 三宅坂付近大渋滞。
T.I記
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